瞬間が全てさ

その時々、考えた事。音楽や映画や本。エレファントカシマシに関するもの多め。

今をかきならせ

家族と写真の話になった。

 

今や重たいカメラで撮影し、現像を心待ちにすることがなくなったが、楽しいイベントが失われていくのは寂しい。と、言うようなことを親が言っていた。

私は、スマホで撮った写真なんかは見返さないから、執着が沸かないしデータがまるごと消えてしまっても悲しくない。なんて、話をした。

親は、それはあなたがまだ若いからで、年を取れば未来が無くなって、とても悲しくなる。と言った。

 

なんだか知らないけど無性に気分が悪くなって、腹立たしいような、哀しいような気持ちになった。

 

 

携帯のデータは消えてしまう、いやいや物質として存在しているものは総て消えるだろう。 

確かにあるのは目に見えない思い出や、人との繋がりだけだ。

そうだろうか?脳に、肉体になにかが起これば悲しみも喜びも、過去の記憶全てが消え得るだろう。

 

悲しいから喜びを見つけようとするし、辛いから夢を見る。

もはや、私はコレじゃあダメだという自分を奮い立たせる気持ちすらなくなって、あの辛かった日々より死に近いんじゃないか。

死ねないだけで辛うじて生きてる。

 

 

なんて一人、頭のなかで色々な思いがグルグル渦巻いた。

 

 

しんどい。

 

音楽でも聞こう。 

 

スマホのプレイリストから適当に選ぼう。

EMI胎動期、これにしようかな。

部屋に小さく、軽快に音楽が流れ始めた。

 

 

 

 

本当に適当に選んだのかな

 

無意識の自分が今はコレ、と言って流したのかも知れない。

 

「おまへをまってる おまへをよんでる」

 

 

あるだけ全部で行きたいもんだ。