駆け抜けたヒーロー
ヒーローはなぜ人間なのか。
いや、ヒーローはなぜ人間であると魅力を増すのか。
困っているところを助けてくれるなら、宇宙人でも妖精でもなんでもかまわないだろう。猫の手でも借りたい、と言うし。
しかしそれじゃあロマンがない。感動が少ない。
とは言っても、ヒーローものに詳しくない私でも人間が変身するのでないヒーローがたくさんいることを知っている。
たとえば日本人ならば誰でも知ってるウルトラマン。その正体はM78星雲光の国出身の宇宙人である。
そして元祖ヒーローといえばスーパーマン。スーパーマンの出身は高度な文明を誇るクリプトン星だ。
あれ、世界的ヒーローも国民的ヒーローも、人間じゃないじゃない。
しかしだ。この二つのヒーローの姿、思い浮かべてみてください。
どうですか?
・・・・・
え?ウルトラマンは人間離れしてるじゃんって。
見たことある方ならご存じの通り、変身前、普段は科学特捜隊のハヤタ隊員、人間の姿をしているのです。
・・・・脱線してきた上に、そろそろ私のヒーローに関する知識が綻びを見せたので、本題に行こう。
大丈夫。ちゃんとエレファントカシマシの話です。
長々と前置きをしたもののつまりは、宮本浩次がなぜこんなに心を掴んで離さないヒーローなのかって、そんなことを誰かに話したかった。それだけなんです。
私はたぶん勝手に彼に共通点を見出している。
共通点。ヒーローが人間であるように。
たとえば「日本人」で「同じ時代を今、生きている」。
そして歌詞に綴られる「悲しみ」「喜び」。
その共通項を持つほかのバンドと一線を画すところ。それが私にとってのヒーロー足りえるもの。
それは、説得力。
歌唱力、作曲力、作詞力、ライブパフォーマンス!
圧倒的な表現力が宮本浩次の声をもって「ぶざまな面で言い訳なんかしたくないのさ、やってやろうぜ」などと歌うと、もう敵わないのである。
ああ、ヒーローなのだな。と思ってしまう。
ウルトラマンがスペシウム光線で、スパイダーマンが蜘蛛の力で、ヒーロー各々の必殺技で敵を倒していく。
エレファントカシマシの演奏で、宮本浩次が歌う!
「戦う男」「ファイティングマン」
「陽だまりも宇宙も 悲しみも喜びも 全部この胸に抱きしめて駆け抜けたヒーロー」
それが宮本浩次なのさ、嘘じゃないさ。
長々とくだらない話をしましたが、なんと!このヒーロー肉眼で見に行けます。
必殺技を体感しに行けます。
私は目前にベイシア文化ホールでのライブ参加を控えていますが、きっと、いや絶対にさいたまスーパーアリーナでのツアーファイナルはすごいことになるぞー!
とにもかくにも自分にとってのヒーローが存在することって、日々の助けになるのです。
あ~あもう死んじゃいたいな、なんて思っても「無駄死にさ、やめたほうがいい」って、思い直させてくれるものです。
こんな幼稚な戯言を読んでくださった方がいましたら、ありがとうございました。ごめんなさい。